UTMB2019エピソード①
タイムよりも完走重視なランナーのUTMB2019冒険記です。
UTMB 2019レース中で印象に残ったエピソード。まずは、前半の見せ場であるコンバル湿原(Lac Combal)です。UTMBを取り扱う雑誌やブログで必ずといってもいいぐらいに紹介される風景。水面に映る山並みと走るランナーの写真は幻想的で、UTMBで1番楽しみにしてた場所だ。それと、走った時に思ったちょっとした疑問について、わかったこともあったので、ここコンバル湿原を取り上げてみた。
1.コンバル湿原の場所
コンバル湿原は65キロ地点のU6エイドLac Combal(下図⑪)の付近。2500m級の2つ目の山超え(下図⑩)でフランスを越境したイタリア側に位置する。中間地点のクールマイヨール(下図⑭)までは約13キロ。
①シャモニから反時計回り、地点⑥から本格的な山道。⑪がコンバル湿原付近
2.UTMBのコース前半 スタートからCol de Seigne(コル デ セーニュ)
コンバル湿原までの前半は2500m級の山を2つ超えるのでそれなりにハード。だが、コースの約2/3を夜間に通過することもあり記憶が薄い。前半の残り距離1/4位にあるフランスとイタリアの国境セーニュ峠(Col de Seigne(地図⑩))に差し掛かると、やっと夜が明けてあたりが明るくなった。幻想的な夜明けに感激し、ヨーロッパアルプスの中にいることを実感する。
この山を下ればお待ちかねのコンバル湖だ♪、テンションも急激に上がり眠気も吹っ飛ぶ!天気もいい 最高の景色に出会えそうだと期待も高まる♪ 岩がごろごろしてて歩きにくいので、足場に注意して進む。
3.絶景コンバル湿原!
標高2000mにあるU6エイドLac Combal(地図⑪)に朝9時前に到着。お待ちかねの場所はどこだろう?いよいよかと思うともうドキドキ♪少し肌寒かったのでレインジャケットを着用。
U6エイドから約1キロ進み、ついにその場所が現れた。天気が良く期待通りの絶景!雑誌で見た映像が目の前にあり、テンションも上がる!湖の入と出で、近くの人に声をかけて写してもらった。ランナーに抜かれても全く気にならない。
写真①:写真中央の尖ったピークが特徴的なノワール針峰 Aiguille Noire de Peuterey(3772m)
写真②:定番の構図。iPhoneでもきれいに撮れている。
とは言え、あれ?意外と小さいっとの疑問が頭をよぎる。でも、コンバル湖を過ぎると直ぐにMant-Farreへ向かう急斜面が待ち構えていて、この疑問もすぐに忘れていた。
4.コンバル湿原について調べてみた
雑誌などの写真から1周数キロの大きな湖を想像していたが、実際は違っていた。UTMBが終わってからLac CombalについてGoogleMapでチェックしたけども、映像が不明瞭だったのでそのまま放置していた。が、今回この記事を書くにあたり、ひっかかったままだった当時の疑問を再度調べてみた。
その答えは、周囲の地形がわかる地図にあった。 Lago Combal - Mapa - Mapcarta
地図データからの略図(U6がエイド地点)
上記略図にある青色箇所の拡大図
わかった事
- Lac Combalは広大な湿地帯のこと
- 雑誌などの写真は、コース側にある池(略図の青色)に映り込んだ風景
- 池の全長は約300mしかない
5.まとめ
超定番スポットをテーマにしたので、既にどこかで触れられているかもしれません。が、今回記録を書くことで、もやもやを解消することができ、個人的にスッキリ。
- コンバル湿地の風景は、期待通りの絶景。
- 遅いランナーだけが見ることができるご褒美 (速いランナーは暗い内に通過するので、絶景がみれない)
- 風景を映す池は小さく、すぐに通り過ぎてしまうので、じっくり堪能すべし。
- Lac=湖のイメージから、大きな湖と思うのは勘違い。
行って実際に見てみないと分からない事って多いですね。だから旅は病められない。
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪