UTMB2019エピソード④
タイムよりも完走重視なランナーのUTMB2019冒険記です。
UTMB 2019レース中で印象に残ったエピソードの紹介その4。今回はカウベル(牛の首にかけられている鈴)を取り上げます。
いろいろな方のUTMB体験記に、カウベルの音が聞こえてエイドが近いと思っていたら牛がいるだけでがっかりした、って話をよく目にすると思います。レース中は沿道やエイドでカウベルを”ガランガラ~ン”と鳴らして応援されることが多く、ランナーはいつの間にか「カウベルの音=エイドが近い♪」と条件付けされちゃう。なので、エイドじゃないとホントがっかりなんですよ。
カウベルの音が聞こえてあと少しだと思っていたのに牛しかいない。”ちぇっ”と舌打ちして苦笑い。そんなエイド詐欺な場所が2か所、こんチクショウっと写真を撮っていたので紹介します^。^;
写真は前半クールマイヨールまでの道中。コース上に放牧場は多い。
1.トリヤン(Trient)の場所
エイド詐欺の場所2か所は、撮影時刻とレースリザルトから、U14エイドのトリヤン:Trient(地図⑨)の前後と判明。今回 あらためて記録を辿ると、2か所共、ただでさえエイドが恋しくてたまらないレース後半でした。このトリヤン、U13エイドのシャンペ湖(地図⑦)から、ラ・ジェイトゥ:La Giete(地図⑧)の山を越えた所にあります。
2.カウベルの音はエイドの知らせ?
(1)エイド詐欺①
シャンペ湖を1:34に出発、一晩かけて5:30頃に山を越えた。道も平坦になってきて、そろそろエイドが近いかなぁっと思っている時に、建屋の明りが見えカウベルの音も大きくなり、次第に期待が高まる。が、実際は牛舎。近くのランナーと一緒に苦笑いして通り過ぎたけども、すぐに引き返してくそ~っと撮った写真が下記だ。
エイド詐欺① 撮影時刻:朝5:41
撮影時刻は5:41。次のU14 エイドのトリヤン到着が6:12なので、エイド到着まで約30分、約2キロ(時速4キロ/h換算)手前だったようだ。
(2)エイド詐欺②
U14エイドのトリアンを6:37に出発後、シャンペ湖から二つ目の山へ続く山道へすぐに入る。夜が明けてやっと明るくなったのに、道中は木に覆われて展望がない。しかも、かなりキツイ傾斜が続く。ピークのレ・テップ(Le Tseppes)まで約3キロ、標高700m、リザルトでは約1時間15分かかっていた。
写真はピークのレ・テップまでの登り 撮影時刻: 7:02
二つ目のエイド詐欺の場所は、ピークのレ・テップの少し前だった。林を抜けると視界が少し開けるも、ピークが見えない。約1時間も視界のないキツイ傾斜を登り、精神的に辛くなる頃にカウベルの音が聞こえた。放牧中の牛だろうと思いつつも、ちょっと期待して足を進めた、が、予想通り放牧牛。ああ、やっぱり牛だったと思い、悔しいので写真を撮る。
エイド詐欺② 撮影時刻:7:39
撮影時刻は7:39。ピークのレ・テップ(簡易エイドがあり)着が 7:52なので、その間は約15分、約700m(時速2.6キロ/換算)手前だったようだ。
このトリヤン直後の山越えは、ほんと地味に辛い。
3.トリヤン(Trient)について
(1)エイドの場所
トリヤンは、山間の谷深い場所にある村。ピンクがトレードマークの素敵な教会が村のシンボルらしい。エイドのテントはこの教会の裏手に配置されている。下記写真はエイドの入出口。写真右側の建屋が教会。写真奥にエイドのテント、フェンスの向こうから入って、手前側から出て行く。UTMBの映像で、エイドから出て階段を下りるシーンがあったりする、その場所です。
Googleマップにこのエイド入出口が映っていたのでリンク:Google マップ
(2)トリアンの位置
上記2か所の放牧牛の場所とU14エイドのトリアンの位置関係を図に落としてみた。ちょっと分かりにくいので、興味ある方は、リンクの地図を参照してください。
Arp Vielle Superiore - Mapa - Mapcarta
4.まとめ
以上印象に残ったカウベル詐欺を紹介しました。コース上には放牧箇所が多々あるので、通過時間やその時の精神状態で、騙される場所が違うかもしれません。日本のレースでは体験できないこんな事も、UTMBの楽しみの1つにしてみて下さい。
UTMBのエイドでは沿道からカウベルのカランガラ~ンの音とアレアレ~っとの熱い声援をたくさん受け、最高に楽しいですよぉ~♪
UTMB2019冒険記の目次
https://www.kenkensblog.info/entry/2020/05/01/000000
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では、また。