健脚ラボ

トレランと旅と読書などがテーマの不定期ブログ

UTMB冒険記19:レース終盤もいろいろありました

UTMB2019エピソード⑤

タイムよりも完走重視なランナーのUTMB2019冒険記です。

 UTMB 2019レース中で印象に残ったエピソードの紹介。今回はフランス側に戻ってから最後の山モンテ峠を越える所まで。レース終盤のこの区間も、いろいろありました。(1)~(4)で紹介します。

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1.レース終盤エピソード

(1)まさかのハプニング、羊群

最後から2つ目の山を登りスイスとフランスの国境レ・テップ峠を超えると視界が広がり、気持ちいい風景がやっと続く。そんな景色を眺めて進むと、坂の上から羊の群れが下りているのが見えた。へぇ~羊だぁ♪と最初は珍しがっていたが、どうもコースは羊群の方に向かっていて、結局コース上を羊の群れが塞いでしまった。約100匹以上はいたんじゃないだろうか?しょうがないので、恐る恐るこの羊群の間を進む。危害はなかったものの、まさかのハプニング。ちょっぴり怖くて写真を撮っていなかったのが残念だ。 

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(2)エイドサポートはありがたい

U15エイドのヴァロルシンヌ(地図⑩)へ9:24到着。ここはサポーターOKの最後のエイド。約2時間の貯金(関門11:15)で残すはひと山。ちょっと余裕がでて、気になっていた友人の順位をスマホでチェック、すると途中DNFしてしまったことを初めて知る。

連絡を取ると、たまたまこの最終エイドにいた。ひょっとしたら会えるかもと、早朝に宿のシャモニーから移動してくれていた。運よく合流。日本語で会話したり、食料や飲み物をもってきてくれたり、不要な荷物(余ったジェルや防寒着)を預けたり。サポートってホントにありがたい。滞在予定20分がついつい50分も長居したのは誤算だが、最後のラスボスに向かう元気をたくさんもらえた。

(3)ラスボスをハミングで乗り切る

最後の難関モンテ峠、登りの標高差約850。林道でなく岩場なので、多くの人が書いているように、道のりはハード。でも、最後だと思うとなんとなく気持ちは前向きだ。そんなランナーも多いようで、近くのランナーから鼻歌が聞こえた。UTMBテーマ曲のConquest of Paradiseだ! ルッル~ルルルッル~ ルッル~ルルル~♪ 見知らぬ外人ランナーと約10分ぐらいハミングして登る。忘れられないエピソードだ。

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(4)シャモニーが見えた

モンテ峠のピーク(ピークが次々に現れてなかなか辿りつかない)を過ぎ下り坂に入るとシャモニの街が見える。とうとう戻ってきた!と立ち止まり風景を見渡す。今年は天候に恵まれ、モンブランが出迎えてくれた。

雑誌に掲載の写真はこの場所です。UTMB2019冒険記13 :雑誌掲載♪ - 健脚研究会

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ちなみに、上写真の赤矢印で指しているのが、最終エイドのフレジェール:La Flegere(地図⑪)。距離は約3キロ、視界に入って近く感じるんだけど、なかなか着かない。リザルト見ると約50分もかかっていた。山が大きいから感覚が狂う。 

2.まとめ

UTMB、もがき苦しんだ自分との格闘以外にも、想像以上の絶景との出会い、見知らぬランナーとの交流、思いがけないハプニング、などなどいろいろな事があった。

雑誌「Tarzan」編集者の内坂氏が、「100マイルの間に何らかのドラマが起こる、誰でも映画の主人公になれる」なんて事をよく書かれている。UTMB参加前には、ふ~んって感じで読んでいたけども、UTMB参加後に読み直すと、そうそうっ、と納得。

UTMBは、格別な絶景と沿道からの声援が演出する最高の舞台です♪

  

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では、また。

UTMB2019冒険記の目次

UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪

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