年齢構成と完走率の傾向
今回、UTMB2019の参加者の年齢と完走率の傾向について、UTMB2019リザルトから整理をしてみました。アラフィフランナーなので、ついつい年齢のこととか気になってしまうのです^^
なお、UTMBで使われている下記の年代別カテゴリで分類をしています。
1.UTMB2019の全参加者の概要:参加人数と完走率
まずは全外概要。参加者数が約2500名、完走率は約60%。参加人数の男女比は約9:1で、完走率は、若干男性が高いものの、男女でほぼ同じですね。完走率は天候などの条件でに左右されるので、あくまで目安と考えて下さい。
参考にUTMF2018のデータを比較しています。UTMFは女性ランナー率が少し高いんですね。完走率については、UMTB2019とUTMF2018の天候はどちらも良好したが、UTMBの完走率がUTMFよりも約10%低くなっています。両方走った体験からもUTMBの方が厳しいのは確かです。
上記の表を グラフにしてみるとこんな感じ。グラフの方がイメージし易いですね。
2.UTMB2019参加者の年代別カテゴリーの人数構成
年代別カテゴリー毎の人数構成です。上段が全参加者のデータで、下段が日本人参加者の構成。全体では、男女共に50歳以下が約8割を占めていました。
日本人参加者については、全参加者データと比べ以下の傾向があるようです。
- 男女とも40歳以下(青)の割合が少ない。
- 男子50歳以上(グレーとオレンジ)の割合が約40%と多い。
このグラフ、”トレランが浸透している欧米”と”トレランが生まれたばかりの日本”のトレラン愛好者の年齢構成の違いが表れているのでしょうね。日本のトレラン業界はおじさんランナーが多いので、もっと女性や若い人を取り込むのが課題の1つだと聞いたことがあります。今回比較してみて、その事を思い出しました。
3.UTMB2019参加者の年代別カテゴリー毎の完走率
さて、本題の年齢と完走率の傾向について、年代別カテゴリー毎の完走率を男女で整理してみました。結果を見ると、やはり年齢とともに完走率が下がる傾向が強く見られます。
60歳台女性は5名中4名が完走と大健闘。Over70歳男子の4名は残念ながらDNFでした。参加するだけでもすごい事です。
日本人に絞った比較はデータ不明でできませんでした。
4.まとめ
以上、UTMB2019のリザルトから、年齢構成と完走率について整理してみました。まあまあ興味深い傾向があったなぁと思っています。しかし、60歳台でも1/3のランナーが完走しているデータ見ると、チャレンジ精神がウズウズとさせられます♪
- 女性参加者割合は約10%と少ないが、完走率は男女ほぼ同じ
- 参加者の年齢構成は50歳以下で約8割を占める。日本参加者の年齢構は50歳以上が多い傾向がある。
- 完走率は年齢とともに低下傾向する。しかし60歳台でも完走者はいる。
今回、夏休み研究で取り掛かったのですが、意外と整理に手間取って大変でした。興味があれば、前回の夏休み研究「完走時間の平均40時間の検証」も良かったら見てくださ~い。
UTMB研究:完走時間の平均40時間は本当? - 健脚研究会
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では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪
https://www.kenkensblog.info/entry/2020/05/01/000000