健脚ラボ

トレランと旅と読書などがテーマの不定期ブログ

UTMB2019冒険記31:ランナーズブルーを乗り越えて

UTMB後に陥った長期スランプ

目標達成後にやる気が出ない「燃え尽き症候群」、村上春樹氏風で「ランナーズブルー」ってやつ。走ることが楽しくない状態が約1年ほど続く。UTMF160kや上州武尊ロング120kなどのウルトラ系レースの後、同じような症状になる傾向はあったものの、約1か月ぐらいで、走りたい気持ちが、自然と湧いてきていた。でも、今回はどうも重症。こんな経験は初。

冒険記の最後として、スランプから抜け出そうともがいて、やってみたことを事を書いてみた。何かの参考になれば幸いです。

1. 症状

(1) フィジカル面

足の疲れがなかなか取れず、ちょっと軽く走るだけで、足が重く感じる症状が続く。UTMBの翌日も、観光地をウロウロできたし、足のダメージをあまり感じなかった。そんなだから、帰国後も全く足ケアをしなかったのが、いけなかったのかもしれない。

(2) メンタル面

UTMB完走したらトレイル卒業と、過度に追い込み過ぎた反動がでた。強い虚脱感、走りたい意欲が湧かない、走っていても気力が途切れる、なんて症状が続く。走りたくないので、距離も回数も激減。そして、さらに走れなくなる悪循環。そうなると、「なぜ集中できないのか」「なぜ意欲が沸かないのか」「いつになったら前向きになれるのか」という、先の見えない精神不安定な状態に陥る。

2. そしてコロナ禍

そんな中、今年のコロナ禍騒動。次のレース目標が決まらず、モチベーションが上がらない、弱った気持ちを高めることができないのは、なんともツライ。そんな、マイナスの面は多々だけど、ランナーズブルーのボクにとって、実はプラスの面も感じていた。

それは、ラン仲間のSNS記事が激減したこと(笑)。レース報告や楽しい練習会などの話題を見ちゃうと、どうしても焦ってしまいがち。でも、コロナ禍でイベント自粛のおかげで、そんな記事が少なくなり、気持ち穏やかに過ごせたのは、とても幸い。おかげで、気持ちを癒し、エネルギーを蓄えるにはいい時間だと、前向きいとらえていた。

3. やってみた事

(1) ぼーっとする

走らない、無理しない。頑張らない、走行距離も記録しない

(2) 無理して走らない

週末にロードやトレイルを、気の向くまま、軽く走る。疲れたら止める。ここ1年ぐらい走行距離は、月間100キロ未満。

(3) ラン仲間との交流

ラン仲間とのゆる練に参加。元気をもらう

いつもなら、この(1)-(3)で、自然と気持ちが上向きになっていたのですが、、、

(4) プラスエネルギーを浴びる

ネットのトークライブ、ブログ、Youtubeの視聴、トレイル関連の読書、イベントやセミナーへの参加。要は、プラスエネルギーをたくさん浴びた。幸いに、トレラン関係者のネットライブ配信などが盛んになった時期。日頃聞けないトップ選手のトークライブなどは、とても刺激的で、パワーに溢れ、元気をもらえて楽しかった。ホント、頻繁に見ていたなぁ~。記事にトークライブのネタが多いのは、このためです(汗)。ちなみに、ボクのおすすめは、ヤマケンこと山本健一さん♪ 多くのポジティブな発言と笑顔が最高!

(5) 自分と向き合う

プラスのエネルギーをたくさん浴びたら、あれこれ考えるようになった。トレランの魅力、楽しく感じていること、共感していること、などなど。お家時間が増え、自分と向き合う、良い期間になった気がする。

(6) ブログ

在宅で時間余裕もあり、ブログへ初挑戦。記事を書くことで、あれこれ頭の整理にもなるし、自分の気持ちを吐き出すことで、なんかスッキリ。思った以上に楽しい。

これって、(4)インプット→(5)自分の中で租借→(6)アウトプット、のサイクルだね。走らない+巣ごもり生活による時間に余裕ができ、このサイクルを回せたとが、精神的に良かったみたい。たまには、立ち止まって見つめ直すことも必要だな~っと感じています。

 (7) 体幹トレーニング

お家トレで流行った、体幹トレーニング。その中でも、プランク(うつ伏せから、肘で体を支えて、宙に浮かせる姿勢を1分間キープ)を半年ほど続いている。このトレーニングのおかげで、走る事が楽になった気が。短時間の割に、やった感が強くあるので、お気に入り♪

(8) 断酒・節酒 

約30年間ほぼ毎日飲んでいたアルコール類、全く口にしない生活を、約6か月継続中です。ヤマケンさんが、「違う世界を楽しむためにアルコールをやめた」と話しているのを聞いて、マネしています。朝がツラくない生活なんて久しぶり(笑)。おかげで体重も2キロ減って、走りも楽に。いつまで続くか分かりませんが、、、

(9) 完走賞を飾って毎日見る

既に記事にしましたが、フィニッシャーズ・ベストを部屋に飾ってます。飾る事で、ランナーだと自覚を持ち続けることができ、モチベーションを維持する、意外な効果がありました。

(7)-(9)は、いろいろな関連情報に触れた中から、影響を受けて続けていることです。 

4. 回復の兆し

UTMB2019が終わってから約1年が過ぎ、ようやく回復の兆しがみえてきた。自分の中で、純粋にトレイルの中を走るのが楽しい、トレラン仲間との出会いがおもしろい、冒険でまたワクワクしたい 世界の絶景を見てみたい、との気持ちがフツフツと高まってきた。 

結局は、失恋と同じで、時間が解決してくれたのかもしれませんね。

先日は、長時間(約24時間)の練習についていけた。

またイケる、っと手ごたえを感じている。長いスランプからようやく抜け出せそうです。

5. 今後のレースのこと

そして、まだ完全ではないけども、次のレースのことなどを、ようやく考えることができるようになってきたかなぁ~

夢は「Westan states 100 miles」、トレイルの本場アメリカで生まれた100マイルレースに参加してみたいですね~。抽選倍率が高いので何年後になるかわかりませんが、参加資格の年1回100マイル相当のレース完走している事、を維持するために、国内外のロングレースを毎年1回は走りたいと思っています。 とりあえずUTMF2021かな?

アジア、サハラ砂漠、トルデジアン、世界は広いぞ!

 

写真は、UTMBから帰国後の完走祝いでの、サプライズ♪

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 ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。

では、また。

UTMB2019冒険記の目次

UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪

https://www.kenkensblog.info/entry/2020/05/01/000000