パンダトレイル、Panda Trail by UTMB、UTMBが運営する「by UTMB] の5つ目の大会、完走すればUTMBの抽選免除の権利を得られるレースとして、気になっている方も多いと思います。
先月2020年11月20日、コロナ禍の中、パンダトレイルが開催されています。そして先日(12/3)、このパンダトレイルに参加された日本人によるオンライン報告会を聞いたので、その時の様子を少し紹介したいと思います。また、最後尾に報告者のレースレポートのリンクを貼っています。興味あれば、ご確認下さい。
0.UTMBへ参加するには(基礎情報)
UTMB(Ultra Trail Mont-Blank)の参加権は、10 ITRAポイント(2年以内の最大2レースで)で申請後、抽選に当選する強運が必要ですが、ランニングストーン18個集まれば、この抽選が免除される制度が導入されています(2020年12月時点)。
この「ランニングストーン」が認められる大会とストーンの個数は以下。
- Ultra-Trail World Tour (UTWT)のレース:ITRAポイントの1Pにつき、ランニングストーンが1個 日本のUTWT認定レースはUTMFのみ
- 「By UTMB®︎」のレース:ITRAポイントの1Pにつき、ランニングストーンが3個 現時点で「By UTMB」のレースは以下の5レースのみ。日本には無し。
2021/22 UTMB Group events
・Val d’Aran by UTMB® , Spain: 9-10 July 2021 スペイン
・Thailand by UTMB® : 29-31 October 2021 タイ
・Panda Trail by UTMB® , China: 19-21 November 2021 中国
・Oman by UTMB® : December 2021 オマーン
・Gaoligong by UTMB® , China: March 2022 中国
こんな背景もあり、ランニングストーンを多く獲得でき、日本から比較的アクセスし易い、パンダトレイルにとても注目しています。
1.パンダトレイルの基本情報
開催地は、中国・四川省の青城山(チンチェンシャン)。青城山は四川省の省都・成都の郊外に位置し、道教の聖地として知られる名勝地。2000年には世界遺産(文化遺産)にも登録。四川省は世界遺産(自然遺産)となっている、ジャイアントパンダの自然保護区でも知られている場所だそうです。
レースカテゴリーは、DPT(159km), MPT(106km), KPT(50km), LPT(26km)の4つ。その中の100マイルレースであるDPTの概要は以下です。
DPT(Dragon Panda Trail)の概要
- 距離 約160k
- 累積標高差 9,400m
- レース難易度(ITRAのFinisher criteria) 380
- スタート 2020年11月20日(金)18時~
- 制限時間 46.5時間
- 参加者 600名
- 参加資格 4ポイント以上/1レース
- エントリ費 約28,000円 (早割り約26,000円)
- 完走ITRAポイント 6ポイント
- 完走ランニングストーン 18個 (6個x3倍)
大会HPのリンク
2.オンライン報告会の様子
報告者は、上海在住の日本人女性。コロナ禍の中、中国居住の外国人にも参加許可が出て、レースに参加できたそうです。参加カテゴリーは、KPT(50キロ)、女性4位、年代別1位の好成績。中国のトレイルレースにいろいろ参加されている方でした。
この報告会を聞いた一番の収穫は、レース運営面がしっかりしていた、と聞けたこと。中国のレース運営だけに、これが最大の気がかり(笑)。UTMBプロデュースだけあって、事前配布の資料内容やレース運営に安心感があった、っと聞けたので、参加レース候補になりそう。とても安心しました。
1時間弱の報告会で、簡単な概要しか聞けていませんが、少し書いておきます。
- 事前のレース案内やコースマップなど、パンフレットが充実。
- 受付会場での案内、日本語・英語の通訳対応、コーステープ、ピックアップなどしっかりしている。
- 当日の気温はひとケタ台、とても寒かった。
- パンダトレイルがワールドツアー(UTWT)に加わった。中国のGaoligongに続き2つ目
- 中国ではトレランが人気、毎週100キロレースがどこかで開催されている
- 中国のトレイル人口が増加。20~30歳前半の若手が多い。台湾も似た傾向
- レース参加者のグループチャットがある。主催者から招待される。そのチャットで、レース前、レース中の情報が飛び交う。
- エイド食も充実 カップ麺あり
- 完走賞にマスコット
今回のレース報告者の、レースレポートです。上記に記載した内容も、レポート中に触れられています。
完走賞のマスコット 水ボトル2本挿し^^ 何故か怒ってる?
パンダトレイルのレース状況以外にも、中国のトレラン事情も聴けて、面白い報告会でした。 最近の中国勢が躍進しており、なるほどそうか、と納得する事も多々。ランニングストーン3倍のレースが2つもある中国、今後、UTMBに参加する中国人の割合が増えそうですね。
UTMBの抽選倍率は増々上昇と想定されるので、ランニングストーンのレース情報には、今後も注目していきたいと思います。
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用、走力の目安などについて書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪