「アメリカにはいくつ100マイルレースがある?」。アメリカのトレラン事情をチェックしていたら、そんなタイトルの記事を見つけました。
そもそも、今回、アメリカのトレラン事情を調べてみたのは、世界最初の100マイルレースと言われている、ウエスタン・ステイツ、Western States 100-mile Endurance Run (WS100)に興味をもったから。アメリカのカリフォルニア州の山岳地帯で、1974年に始まった伝統のレース。憧れるロングトレイルPacific Crest Trail (PCT)の舞台、シェラネバダ山脈越えをするので、いつか走ってみたいレースの一つなんです。
とは言え、アメリカのトレラン事情を全くしらないので、ネットを見ていて、たまたま見つけたのが、この記事。
mountain-ma.com
このパシフィック・ノースウェスト通信は、アメリカで活動されている日本の方のサイト。貼付けリンク以外にも、アメリカを中心とした海外トレランの記事が豊富、とっても参考になります。
そして、上の記事でデータ元として紹介されているサイトが 、「RealEndurance.com」。個人が作成しているサイトらしいのですが、データが豊富。アメリカのトレイルレース情報を知りたいときに、とても役に立ちそう。
この記事と元データから、興味深かったことを2点上げてみましょう。
1.アメリカの100マイルレース数
「RealEndurance.com」のサイトから、リストアップされているアメリカの100マイルレースを数えてみると、その数、約110レースもありました。記事では、2016年時点で167もの100マイルレースがあると書かれてあるので、実際はもう少しあるのかもしれません。
ちなみにITRAのサイトでチェックしてみると、USA開催の100マイルレースは76レースでした。ITRA認定外のレースも多いようです。参考に、ITRAに認定されている日本のレースは、UTMF、彩の国、信越、おんたけ、KOUMIの5レースです。中国で10レース程度、最近盛んなフランスでも約20レースなので、アメリカのレース数は際立って多いですね。
2.レース難易度
「RealEndurance.com」のサイトにある「Race Difficulty Rancking list(レース難易度リスト)」も興味深いです。WS100を基準100として、レース完走時間の平均を元に、レースの難易度を数値化したリストのようです。 よく見ると、UTMBとUTMFもリストに含まれていて、これによると、UTMB:153, UTMF:138, WS100:100。レースレポートなどから、WS100はもっとハードな印象があるのですが、どうなんでしょう?WS100のコースが下り基調ってのも、評価に大きく影響しているんじゃないかなぁ?
ちなみに、ITRAのFinisher criteria(レース難易度)では、UTMB:420, UTMF:360, WS100:480となっていて、WS100の難易度は高そうです。
今回紹介したパシフィック・ノースウエスト通信には、WS100のレースレポートもあって、WS100について、ますます興味が出てきた♪ しかし、このWS100、抽選倍率がとんでもなく高い。年々応募者が増えていて、2020年は、参加枠369人に対し応募者が6664、倍率は約18倍。でもWS100のいい所は、落選翌年のエントリーチケット枚数が指数的(2→4→8→・・・)に増える仕組みがあること。なので、WS100 を中期的な目標にして、エントリー資格の「過去1年で100マイル級レース1つ完走してること」、このエントリー資格確保を、毎年の目標にしようと思っています。(2~8年繰り越しの応募者の実チケットを考慮すると、実倍率は75倍。とんでもない倍率です。)
写真は、ハイカーによる、ハイカーのための本 PCTハイカーのバイブル
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪