トルデジアン (Tor de Giants)、イタリアの330キロを巡るレース。ちょっと興味があったので、報告会に参加してみた。
これまでは、トルデジアンなんてとんでもない、雲の上のレース、、なんて思っていたけど、報告会を聞いて、ひょっとしたらイケるかも?なんて、思ったりしています。ともかく、ワクワクする内容だったので、備忘録として残してみました。
この報告会に興味を持ったのは、こんな2つの理由から。
- 欧州アルプスを舞台としたレースへの興味。
- 現地サポートされた方に、お会いしてみたい。
UTMB2019から2年経ち、また欧州レースに参加したいたい願望が高まってきた。そんんな気持ちを満足させてくれた報告会。
とても楽しい1時間半でした。
0.トルデジアンの基本情報
トルデジアンをご存じない方向けにのレース概要を紹介。UTMBと比較して下記に記載しています。(右側の( )がUTMBの情報)。
簡単にいうと、イタリアのアオスタ周辺の山岳地帯330キロを約7日内に巡る、巨人の旅と言われている、とんでもないレースなんです。
- スタート・ゴール地点:クールマイヨール(シャモニー UTMBでクールマイヨールは中間地点)
- 距離 :330 km (170 km)
- 累積標高差:約28,000m (約10,000m)
- 最高地点:3,100 m (2,500 m)
- 制限時間:150 hr (46.5 hr)
- 参加者数:1,100人(2,300人)
- 参加費:850 Eur /約11万円 (305 Eur/約4万円)
- 開催時期:9月の第2週(8月最終週)
- 参加資格:20歳以上 (ITRAポイント10以上 Worldシリーズ完走者)
- 申し込み:2月上旬~中旬 2021年は2/1-2/14 (12月上旬~中旬まで)
- 抽選:2月末 (1月上旬) 落選した翌年から2倍,4倍,8倍と当選率が上がる。
- 450kmのカテゴリーの参加資格は、330kmカテゴリーで130時間以内完走
大会HP:REGULATIONS TORX 2021 | TORX Trail Running Races 9-18 September 2022
1. トルデジアン報告会の概要
- 開催日 2021年12月19日(日曜) 12:00~13:15
- 会 場 BLUE Tamagawa (アウトドアとインドアを融合したアクティビティ施設)
- 報告者 塙(はなわ)翔太氏、橋爪一郎氏
- 塙翔太さん:CORE DESIGNアスレティックトレーナー塙 翔太 | CORE DESIGN
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橋爪一郎さん:Mov'n Eat代表 ホーム - Mov'n Eat
ネットで目に留まった下記案内と、満面の笑みの写真。衝動的にノータイムポチりしてました。
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2.トルデジアン報告会のトピックス
当日の参加者は約10名。ヨガなども開催されるホールの床に置いたクッションに座って、リラックスした感じで話を聞きました。終始和やかな感じで進行。
報告会、気になったことメモ
①レースのこと
- コース中のマーキングがしっかりしている。
- 50km~60km毎に「ライフベース」 食事、簡易ベッド、シャワー、マッサージ。7km~12kmに「エイド」食料、水の補給がある。 公式・私設含む。
- エイドが充実しているので、ザックの容量10LでOK
- エイド食は、ピザ・パスタ・チーズ・ハムなど 生ビール♪もある
- 必携品は、100マイルレース相当。天候により軽アイゼンを要求される時もあり。
- 夜中の星がきれい 流れ星を多数みた
- 夜明けが楽しみだった。「いまライフベースを出ると朝日が見えないから、もう少し寝ていようぜ」なんて会話をよく聞いた。
- ライフベースでのルーティーン:食事→シャワー→マッサージ→睡眠(約3時間)→食事
- ライフベースで上記ルーティーンでの滞在時間は、約5時間。しっかり食べて、しっかり寝ることを意識した。
- ライフベースとエイドが充実。スタッフの対応は丁寧。コスパ高い。
- トルデジアンの抽選率は現時点で約2倍。抽選率が累積するので、2年目は当選しやすい。
- 2021年の日本人は12名が当選者していたが、最終出走者は3名。COVID19の隔離期間が取れないなどの影響と推測。
②トレーニングなど
- 距離ではなく行動時間に特化 2月から半年間 毎月平均の走行時間は60時間!?。(注:月間600kmペースじゃん(驚;)
- 体の負荷を、自分の感覚だけでなくデータで客観的に管理。ストラバのフィットネスグラフを活用した。(有料版を利用する価値ありとコメント。。)
- 筋トレはほとんどしなかった。今回準備期間が半年だったこともある、数年の期間があれば筋トレも有効。
当時のトレーニング実績
塙さんのトレーニング中のストラバ記事
トルデジアンのメダル、Tシャツなど。右上が使用ザック(The North Face TR10)
報告会最後のスライド
トルデジアン公式動画 報告会の中でも紹介あり
3.現地でのサポートについて
塙さんを現地でサポートした「橋爪一郎」さん、フランスを拠点にして、登山やスポーツなどのサポート活動もされている方でした。
レース中は塙さん含めて日本人3名をサポート。クールマイヨールの宿舎を拠点として、各ライフベースへの到着時刻を見計らい、”おにぎり”や”うどん”などの日本食や必要品のサポート。サポート中のハプニングもいろいろあったようです。
- ポールが折れたとの連絡が入り、現地で急遽調達してランナーへ届けた
- ランナーの調子がよく、予想より早くライフベースに到着してしまい、サポート合流が遅れた。お詫びにピザを買ってきた。
UTMB2019年で土井陵さんのサポートをしていた記事を見たことがあったので、てっきりエリートランナー専門と思い込んでいたんだけど、市民ランナーの対応もOKみたい。レースだけでなく、フランス観光などでもサポートを頼めるそうです。
報告会の後で少し話をさせてもらったのですが、とても気さくな人柄で、好感をもちました。
ボクがUTMB2019に参加した時、現地宿泊や移動などは自己手配。楽しい面はあったけど、土地勘もなく不安で大変な面もあった。トルデジアンの長丁場のレースじゃ、一人で参加はハードルが高いなぁ~と、初めから諦めていたけども、知った方がいるとなると心強い。欧州レースが、ちょっと楽しみになってきた。
橋爪さんご自身のHP
橋爪さん紹介記事 (dogsorcaravanより)
4.まとめ
報告会後の雑談で、塙さんは、ゴールが人気のない真夜中になりそうだったので、途中5~6時間、食堂で時間を潰したなんてエピソードも話されていました。トルデジアン、100マイルレースよりも、さらに旅と冒険感が強いレースのようです。話を聞いて、とてもワクワクさせられました。
サポートの橋爪さん自身も、トレイルやトライアスロンなどを経験されてるので、ランナーの気持ちをよく理解されたサポートが期待できそう。こんな方がいればホント安心できますね。
まとめ:欧州レースへ益々行きたくなった♪
笑顔で楽しそうに語る塙さん。次の目標は2022年5月のSHIGA1。もっと長い距離で自分の体がどうなるのか試してみたいそうです。これからも応援しています。
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪