先日【記事紹介】UTMB裏話本のプレビューで紹介したUTMBをテーマにした本が、手元に届いた。
本の内容は、1993年に始まったUTMBの20年間にまつわるエピソードや、UTMBで活躍したランナの記事が多め。洋書だし不安だったけど、幸いに紹介記事に書かれていた通り、写真や図は豊富で、208ページの約半分を占めている。
パラパラとページをめくるだけでも、壮大な風景を背景とした写真などからUTMBの熱気が伝わってきて、結構楽しめています。
書 名:The Race That Changed Running: Inside Story of UTMB
著 者:Doug Mayer (シャモニでトレランツアー会社”Run the Alps"を運営)
発売日:2023年6月13日
言 語:英語
サイズ:A4の90%ぐらいの大きさ
琴線に触れたトピックス
Google翻訳を頼りに四苦八苦しつつ目を通してますが、面白そうだった所。
1.UTMB主催者の素顔
UTMB主催者であるカトリーヌ・ポレッティ(Catherine Poletti)さん。彼女の生い立ちや大会立上げまでの経緯など。若かりしカトリーヌさんのお姿はレアものです。
2.スタート地点でマイク片手に司会する女性の素性
某有名スポーツブランドのマーケテイングマネージャーでした。
3.UTMBの賞金変遷
UTMBで2018年から賞金が導入された経緯と、2022年から増額した背景(優勝賞金 2018: 2,000 EUR→2022: 10,000 EUR)。導入をためらったのは薬物への懸念、そして賞金増額はUTMBワールドシリーズファイナルとしての格上げ
4.入賞トロフィー
入賞者へ贈呈されるトロフィーの接写 思っていたより複雑な構造です。
5.世界のウルトラトレイルの歴史
UTMBが始まる2003年より前から開催されているウルトラ系トレイルレースのマップ 1974年のWestern States以降、世界各地でトレランが盛んになってきた様子がわかる
6.ジェンダー問題への取り組み
表彰台に上がる女性ランナーを5人から10人へ変更した背景 ジェンダー問題への取り組みを重視した判断など
7.日本人写真 その1
最終ランナーもリスペクトしている、との文脈のページに掲載されている、最終ランナーとして表彰台に登壇した日本人男性の写真(2022) 1ページまるごとUTMB関係者と一緒の写真
8.日本人写真 その2
女性の参加者がもっと増えるように取り組みんでいる、との文脈のページに掲載されている、日本人女性のレース写真(2019) トリプルクラウンを達成したあの方が、1ページをさらにはみ出たスペースで掲載
アマゾンでポチッと注文してから届くまで約3週間、発送先はアメリカのようでしたが、梱包に貼られた住所のラベルは日本語。
総ページ数208ページの約半分は写真や図。ペーパーバッグなので雑誌風な作り。風景写真やフィニッシュシーンなど写真は鮮明で迫力があります。
坂を下るランナー2人組の写真をよく見ると知っている方だったのでびっくり。日本人が写っている写真は全部で4枚。上記で触れた2枚、ライブ配信するDogsorcaravan関係者の様子1枚とこの1枚です。
残念なのは、グザビエ・テベナールの写真や記事がないこと。優勝回数の多いキリアン・ジョルネ(4)、フランソワ・デンヌ(4)、マルコ・オルモ(2)、コートニー・ドウォルター(2)などは取り上げられているのに。
あと、巻末にIndexがあって便利。個人的にうれしい配慮です。
個人的には満足度の高い一冊です。が、優勝3回のグザビエの記事が読めなかったんで、評価としては、5段階評価で★4。
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪