健脚ラボ

トレランと旅と読書などがテーマの不定期ブログ

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【読書】UTMB20年の歴史とレースの熱気が詰まった一冊:The Race That Changed Running/The Inside Story of UTMB

先日【記事紹介】UTMB裏話本のプレビューで紹介したUTMBをテーマにした本が、手元に届いた。 本の内容は、1993年に始まったUTMBの20年間にまつわるエピソードや、UTMBで活躍したランナの記事が多め。洋書だし不安だったけど、幸いに紹介記事…

【記事紹介】UTMB裏話本のプレビュー:The Race that Changed Running: Inside Story of UTMB

UTMBの歴史や影響をテーマにした本が出版されたそうです。 The Race that Changed Running: Inside Story of UTMB、こんなタイトルの英文記事は、UTMB本を紹介した内容。タイトルを記事本文も加味して意訳すると「ランニング革命を与えたUTMBの裏話…

【読書】旅はスリルと期待に満ちたエンターテイメントだ:ガンジス河でバタフライ

表紙とタイトルに惹かれ、図書館で速攻借り。女性活躍コーナで、ひときわ異色を放っていたこの本は、ハチャメチャな行動力とみずみずしい感性に溢れた内容でした。 著者が大学生の1990年代に、東南アジアとインドを一人旅した旅行記。 初めての異国の地での…

【読書】”旅をする木” 序盤で挫折したあなたへ Ⅲ章から読んでみるとハマるかも

旅好きにお薦めの本でよく紹介されている「旅をする木」星野道夫著。アラスカの極北の大自然の中で17年以上も生活していた著者のメッセージあふれた名著なので、ご存じの方も多いと思います。味じのある文章が心に染みる、ボクもお気に入りの一冊です。 実は…

【読書】頭を鍛えるために大切なことは脳トレよりも身体を動かすこと:運動脳

民放TV「世界一受けたい授業」(2023.01.21放送)で、ちょうど読みかけの本「運動脳」が取り上げられていたので、急遽紹介してみます。 日常的に体を動かすことが脳によい影響を与える、との内容で、脳科学の最前線が紹介されています。ウォーキング・ジョギン…

【読書】中学入試問題に頻出の駅伝小説:駅伝ランナー

先日紹介した本”シティ・マラソンズ”、この本に興味を持つ人の多くがチェックしていたので、とりあえず読んでみた本「駅伝ランナー」。これが面白くて、夢中で立て続けに完結編の3冊目まで一気読み。とても良かったので、今回紹介してみます。 書名 駅伝ラ…

【読書】NY・TYO・PARを走る3つの物語:シティ・マラソンズ 42.195km先の私に会いに行く

「陸上・田中希実の人生を変えた一冊」 こんなキャッチーなタイトルの記事で紹介されている本「シティ・マラソンズ」を読んでみた。 日本一速く走れる文学少女 SNSで文章力がバズった陸上・田中希実の人生を変えた一冊 | THE ANSWER ニューヨークシティマラ…

【読書】100歳ランナーの物語 感動だけじゃない絵本に込められたもう一つのメッセージとは?

図書館でタイトル借りした本。単なる感動本じゃなく、この絵本には作者の強いメッセージが込められていました。そんな作者の想いを多くの人に知ってほしく、今回紹介します。 タイトル:100歳ランナーの物語 夢をあきらめなかったファウジャ 原題 :Fauja Si…

【読書】極夜を追体験 ナイトラン経験者ならよりリアルに感じれる探検本:極夜行 角幡雄介

山やトレイルでの夜間行動、ヘッデンの灯りだけが頼りの行動に不安を感じ、そして夜が明けてきた時に、ちょっと安心する。こんな気持ちを知っている、そんなドMな人たちには、この本の世界観に共感してもらえるハズ!と思い、今回取り上げます。 極夜、太陽…

【読書】アスリートは「DNAに刻まれた何かが違う」と感じているあなたへ:スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?

特定のスポーツで特定の国の選手が強いのはなぜか? 運動能力に影響を与える「スポーツ遺伝子」なるものが存在するのか? こんな疑問に対し、科学的に追る本。 アスリートが継承している遺伝子について、何が解明されて、何が議論されているのか、そんな内容…

【読書】トレランにも有効な情報がぎっしり詰まった登山の運動生理学の本 あのトレラン選手を指導した教授の著書

今回紹介したいのは、登山の運動生理学の本、タイトル:登山の運動生理学とトレーニング学。平易な文章で書かれていて、図表や写真も豊富で、分かり易い。身体の仕組みに疎いボクでも、興味深い内容が多い。トレイルランナー鏑木毅氏が著者の所へ通ったのも…

【読書】トレラン行動食にもなりそうな「宇宙食さば缶」のノンフィクション

宇宙食さば缶、2020年11月に野口飛行士がISS(国際宇宙ステーション)から投稿したYouTube動画で紹介され、しかも作ったのが企業でなくて県立高校ってこともあり、ちょっとしたニュースになったので、ご存じの方も多いと思います。 今回、この壮大な夢に挑ん…

【読書】メディアに翻弄されたランナー達の物語/クレージー・ランニング

タイトルの「クレージー・ランニング」と表紙の「日の丸ランシャツ」のインパクトに惹かれ、思わず図書館で手にした。内容も見ずに衝動借りした本、期待以上に読み応えがあった。 タイトル:クレージーランニング 副題 :日本人ランナーは何を背負ってきたの…

【読書】ウルトラマラソンマン ”辛いさ、でもそれがいいんだよ”

ディーン カーナゼス (Dean Karnazes)著のウルトラマラソンマン(Ultramarathon Man)、ウエスタンステイツ2021の最高齢完走者"クニさん”が、ウルトラマラソンを始めた”きっかけ本”、なんだそうです。 早速読んでみると、期待以上におもしろい本でした。こ…

ハセツネ2021に向けて、"ハセツネ”を知ろう

"近年トレイルランの人気が急上昇し、彼をまったく知らない世代にも「ハセツネ」の名称だけが一人歩きしている感がある。" 先日衝動買いした、長谷川恒男の著書「岩壁よ おはよう」@ヤマケイ文庫。その本の巻末解説の一文。この文章にハッとさせられた。 そ…

【読書】手塚治虫の山が舞台の深イイ本

山を舞台とした手塚治虫作品が10話収録された本「手塚治虫の山」(ヤマケイ文庫)。人間の善と悪、自然破壊、などがテーマで、読み応え十分な大人の漫画。各話は約30ページ前後で完結(最後の「火の山」は長編」。子供時代に読みふけったブラックジャック…

【読書】サハラ砂漠への情熱とエネルギーに満ち溢れた冒険本:サハラに死す

先日旅関連サイトで紹介されていた本「サハラに死す」(上温湯 隆著)。 これは”危険な本”。この本を読んだらサハラ砂漠へ行きたくなる。そんなフレーズに惹かれて、初めて読んでみたら、ホントにやばい本だった。 旅への興奮を駆り立てる、禁断の果実のよう…

【読書】ドイツはウォーキング天国!? 欧州縦断4000km「歩く旅」の本

ドイツはウォーキング・ハイキング環境が充実している!ボクは初めてしった。 ”歩き”、”ヨーロッパ縦断”のキーワードに惹かれ、タイトル借りした「夫婦で歩き描いたヨーロッパ縦断4000km」山浦正昭著。欧州ハイキングの魅力が詰まった、期待以上に面白い一冊…

地図の絵本 海外旅行&トレッキングの妄想が止まらない!

ボクのお気に入りの地図絵本。約15年前、低学年だった長男への、誕生日プレゼント。残念ながら、子供は、この本にあまり興味を示してくれなかったのですが(悲)、ボクはとっても好きで、暇な時によくページをめくっています。 有名な建物や場所、その土地…

【読書】旅欲が抑えられず読んだ本:ちょっとそこまで旅してみよう

最近、旅行欲がとても強い。ロングトレイルを妄想する日々にも疲れてきた。そんなこんなで、トレラン&ロングトレイルと全く関係がない旅本を読んで、気持ちを紛らわせている。 「昨日まで知らなかった世界を、今日の私は知っている。」本書の冒頭の一文。五…

【読書】ロングトレイルに興味を持ったきっかけ本/世界10大トレイル紀行 シェルパ斎藤

「世界7大トレイル」ってどこか分かりますか? 先日”ジョン・ミューア・トレイル”に関する本の事を書いた後、ロングトレイルに興味を持つようになった本を、思い出した。世界の魅力的な10か所のトレイルを初めて知りドキドキさせられた本、今回そんな一冊…

【読書】ジョン・ミューア・トレイルに興味を持ったきっかけ本

アメリカにはあんまし興味がなかった。でも今は、アメリカの広大で多様性あふれる自然が詰まったロングトレイルに、強烈なロマンを感じている。特にジョン・ミューア・トレイル (John Muir Trail :JMT)、世界的にも人気の高いアメリカのロングトレイル、ここ…

【読書】初心者ランナーがサハラマラソンに挑戦!?:高野秀行「世にも奇妙なマラソン大会」

サハラマラソン、ウルトラ系大好きランナーなら、砂漠を舞台とするステージレースを頭に浮かべるかもしれませんが、本書は全く別のレースの話。辺境冒険作家(世界の辺境地域を主戦場とする冒険作家)である高野秀行氏が選んだレースは、期待通りぶっ飛んで…

【読書】低体温症の恐怖と向き合う/凍る体

今回紹介する本は「凍る体」。ホラー小説のようなタイトルですが、「低体温症」に関するマジメな解説書。著者の遭難体験を踏まえ、低体温症の症状・原因・予防について、科学的な説明が詳しく書かれてあり、とても説得力のある一冊でした。でも、ちょっと怖…

【読書】2021年の年明け、鏑木本でスタート♪

2021年の年末年始、なんとなく図書館で借りてみた本。タイトルがベタ過ぎて、全く期待していなかったけども、鏑木さんのトレランへの熱い思いがあふれる内容が良かった。トレランとの出会い、2009~2012年に参戦したUTMB、主催者としてのUTMFへの思いなど。 …

【読書】もしランナーが独学の百科事典を読んだら

ランニングと独学は似ている。そんなことを思わせる本でした。 最近、新聞の書評に異例のヒット商品と紹介され、気になっていた独学の百科事典、「独学大全」。独学に関するあらゆることが詰まった本。著者は読書猿氏。昼間は組織人として働く現役ブロガー。…

【読書】へこんでいる時に読みたくなるトレイルランナーの本:ヤマケンは笑う

気持ちが落ちている時に、読みたくなる本。「トレイルランナー ヤマケンは笑う」。ボクにとって、元気が出る一冊です。今回、仕事でへこんでいたので再読。2015年発行なので、読まれた方も多いとは思うのですが、少し紹介してみます。 トレイルランナである…

【読書】相性の悪い本 BORN TO RUN:3回目のトライ

本「BORN TO RUN」、また挫折しそうです。 2010年に発行された本。ちまたの書評で、”ウルトラランナーのバイブル”、”読んだら走りたくなる本”、とあり、愛読されている方も多いとおもいます。そんなキャッチ-な口コミにつられ、たまに図書館で借りるのですが…