UTMBの上位入賞者には賞金がでるんですね。ボクは賞金制度があることすら、知りらなかった。。。
最近見た記事で、UTMBの賞金導入のことについて、触れられていたので、ちょっと調べてみました。
フルマラソンの優勝賞金
比較として、フルマラソンの優勝賞金。
世界の賞金ランキング(上位9レース)は以下らしいです。
2019年情報
- ドバイ 約2,200万円
- ボストン 約1,650万円
- シカゴ 約1,100万円
- ニューヨーク約1,100万円
- 東京 1,100万円
- ベルリン 約900万円
- ソウル 約900万円
- ロンドン 約600万円
- ホノルル 約400万円
マラソン大会の優勝賞金ランキングTOP9 - RUNNAL[ランナル]
賞金数億円のゴルフやテニスと比べて、個人的には桁が少ない感じ。 競技人口はそこそこ多いと思うのですが。
UTMBの優勝賞金
世界中のトレイルランナーが憧れるUTMB、2018年から賞金が導入されています。その優勝賞金は、なんと、約26万円(2,000ユーロ@130円/ユーロ)。
追記2023.07.07 2022年大会の賞金
1位:10,000EUR(約150万円)、2位:5,000EUR(約75万円)、3位3,000EUR(約45万円 )
先に紹介したマラソンに比べ、額が少ない(驚)。
レース距離の長さからすれば、フルマラソンの数倍多くてもいい気がするの、レースの参加者人数の違いかなぁ~(泣)。メジャーなフルマラソンだと参加者は3万~5万人、UTMBは、100マイルで約2,500人。 トレイルへの負担もあるし、参加人数は増やせないよね。
UTMBのアマチュア精神についての記事
最近目にしたのが、UTMBのアマチュア精神に関する2019年の記事。UTMBの賞金記事制度は、エリートアスリートを呼んで好循環を生むために、導入されたんだそうです.
"トレイル界のスーパーボール(Super Bowl of trail raceing)"であるUTMBにしては、レースの賞金額が低いんじゃねぇ?(意訳)、っと、この記事にも書かれてありました。
タイトル:UTMBとウルトラトレイルのアマチュア精神問題について(意訳)
記事によると、賞金額を抑えている理由として、以下が書かれています。
- アマチュア精神の尊重、美徳化(大金を手にしたら、過酷な事をしなくなる?)
- ドーピングなどの不正防止
一方、違う視点で、現在のトレランレースが、白人を中心とした運営が前提となっており、スポンサー等への影響など、商業的な面への影響を避る為ではないかと指摘。つまり、賞金額を増やすと、マラソン同様、ケニアやエチオピア勢が上位を占しまうのを懸念している(その結果、スポンサーが付かなくなる)、との見方もある、てな感じですねぇ。
4.個人的な感想
今回、記事を読んで、複雑な背景がありそうな事が分かりました。しかし、世界中のトレイルランナーが憧れるUTMBの賞金、低すぎ~と思うのはボクだけ? せめて賞金はフルマラソン並みはあってほしいなぁ~っと個人的には思います。
フルマラソンではまだ存在感の薄い中国勢が、トレランでは最近躍進しいるし、フルマラソンのように、これからケニア勢が進出してくるのかも。今後、トレランの世界勢力構成がどうなっていくのでしょう。賞金が増えれば、ララムリ族が本格的にトレランへ参入してきて、レースを席捲、とかなれば、それはそれで面白いかも(笑)。発展途上のスポーツなので、今後の成り行きが楽しみです。
5.まとめ
- UTMBの優勝賞金額は約26万円(2018年時点)これは、フルマラソンの優勝賞金額(最高:約2,200万円)と比べて、とても低い。
- UTMB賞金が低い理由として、アマチュア精神を重視する主催者の意向がある。
- 一方、白人中心の運営を保ちたいため、との憶測もある。
本BORN TO RUNでは、ララムリ族が賞金稼ぎで、トレランレースに出ている、とのくだりもありましたが、いくらもらっていたんでしょうね~
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。 レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪