トレイルランナーとウルトラランナーを対象とした調査レポートによると、走る回数は週に3~4回、距離は週に約50キロ、持っているシューズは4~6足、年間参加するレースの数は3~5回。
元ネタは、イギリスとアメリカのランナー、約1000人を対象とした、トレイル・ウルトラ・ プロジェクトの調査レポートTrail and Ultra Running Survey Report (2023), Trail Ultra Project, University of Central Lancashire.。
作成元はイギリスのセントラルランカシャー大学。テーマが豊富でおもしろい調査レポートです。
冒頭のアンケート結果以外で、北米や英国で人気のレースやWebサイトなど、個人的に興味を持ったテーマについて、今回ちょっと紹介してみました。
調査レポートには今回紹介した上位3位以外のデータも多数リストアップされているので、興味があれば、最下段に張り付けた生データのリンクをクリック。レポートを覗くだけでも楽しめます♪
0.対象者の属性
今回の調査対象者(1019名)の属性は以下で、47%が走歴10年以下。
・国籍 北米379人、英国536人、カナダ36人、その他68人
・性別 男性59%、女性40%
・年齢 25-34(14.7%)、35-44(34.4%)、45-54(30.0%)、55-64(14.8%)
1.印象的なレース(P18-P19)
意外にもUTMBが北米でも人気が高い。英国の上位2つ、知らなかったのでチェックしてみると、開催地イギリスのタフなルートでした。
北米:
1. UTMB (15.7%) :欧州モンブランを周回 100miles 約170km
2. Western States (14.7%) :全米最古の100マイルレース
3. Hardrock 100 (9.0%):アメリカで最もハード&タフな100マイルレース
英国:
1. Spine Race (10.3%) Home — The Spine Race
イギリス中央部の山脈を北上するレース 夏と冬に開催
距離268mile (約430km)、制限時間156Hrs
2. Bob Graham Round (9.8%) The Bob Graham 24 Hour Club
District湖国立公園にある距離66mile(約105km)の周回ルート
24時間以内で完走すると称号が得られるみたい。
3. UTMB (9.8%)
2.よく見るWebサイトや雑誌 (P14-P15)
海外のトレラン情報などをチェックする時に、役に立ちそう。ボクもよくチェックしているWebサイト「iRunFar」の人気が高く嬉しい。
北米:
1. iRunFar (17.6%)
2. Trail Runner (7.2%)
3. Freetrail (5.2%)
英国:
1. Run to the Hills (10.1%)
2. Runners World (9.0%)
3. Trail Running (8.5%)
3.好きなランナー(P16-P17)
北米は、国内レースやUTMBで活躍しているランナーが上位に。
英国のランナーは、知らなかったのでチェックしてみると、やっぱり凄い肩書。英国回答の4位に米国出身のコートニーがランクインが意外。
しかし、グザビエテベナールの名前がリストにないのは、個人的に残念。
北米:
1. コートニー・ドウォルター (14.7%)
2.キリアン・ジョルネ (9.8%)
3.ジム・ウォームズリー (7.5%)
英国:
1. ジャスミン・パリス (9.2%)
英国スパインレースで2019年に女性として初めて優勝。しかもコースレコード
2. キリアン・ジョルネ (8.4%)
3. ダミアン・ホール (8.2%)
英国出身、世界記録を次々と更新してきたウルトラランナー
4. コートニー・ドウォルター (6.1%)
4.その他トピックス
1.平均よりも高学歴、高収入の割合が高い傾向がみられる (P8-P9)
2.70%以上がメンタル面で良好と回答 (P21,P23)
3.男性は勝負へのこだわり、女性は周りとの繋がりを求める傾向がある(P35)
4.走る回数:週に3~4回(P25)、距離:週約50キロ(P25)、
持っているシューズ:4~6足(P20)、年間参加レース数:3~5回(P26)。
以上、トレイル・ウルトラ・プロジェクトの調査レポートの紹介でした。
調査対象者が英国と北米のランナーなので、日本と傾向が異なるとは思いますが、調査内容としては、面白い取り組み。こんなの知るの好きなんです。
日本版ご存じの方いませんか?
最後に、調査レポートの生データのリンクを貼っておきます。
「印象的なレース」の回答の中に、”UTMF”や”伊豆大島マラソン”をみかけました。少数意見をチェックしてみると、面白い発見もあるかもかも。
調査レポート本文
Trail and Ultra Running Survey Report (2023), Trail Ultra Project, University of Central Lancashire.
調査レポートの生データ
Trail Ultra Survey — Trail Ultra Project
今回の調査レポートを紹介していたiRunFarのWeb記事↓↓↓↓
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪