気持ちが落ちている時に、読みたくなる本。「トレイルランナー ヤマケンは笑う」。ボクにとって、元気が出る一冊です。今回、仕事でへこんでいたので再読。2015年発行なので、読まれた方も多いとは思うのですが、少し紹介してみます。
トレイルランナであるヤマケンこと、山本健一さんの本。当時の高校教師の生活や、トレランを始めたきっかけ、レースに向けた取り組みなどのエピソードが、書かれています。ヤマケンさんの、トレランに対する考えがシンプルで、とても読みやすい。そして挿入写真の絶景とヤマケンスマイルから元気をもらえる。
トレランを純粋に楽しんでいるなぁ~、って文章が、レースのエピソードの中にたくさん出てくる。他のアスリートと視点が少し違う。だから、読むのがとても楽しい。
- 走る事に対する見返りを求めるのではなく、純粋に走ることそのものを楽しむ
- 出場している選手はみなライバルでなく、共にゴールを目指している同士
- レース中に一緒に走っている人と話すところが面白い
- せっかくこんなところにまで来ることができたんだから、気持ちよく走ればいい
トレランへの思いに共感
- トレイルランニングは幸せになれるスポーツなのだ
- トレイルランニングは最高に自由で、涙が出るくらい幸せなスポーツだ。
- 世界中の人がトレイルランニングを始めたら、世界は間違いなく平和になる
100マイルレースに強くこだわる
- 100マイルの中に、人生の機敏が凝縮され、物語となって編なまれている。
- 100マイルは別のスポーツ。より自由により自分が楽しむために走るもの。
- やりきるという強い気持ちがなければ、100マイルは完走するだけでも大変なレースだ
そして、お山をますます好きにさせてくれる
- 今まで知らなかった未知の自分に、山の上では出会うことができるはず。
今回、特に琴線に触れたのは、この文章。
「今、自分に起きていることは、すべて必要なこと」
ヤマケンさんが怪我で入院して自棄になっていた時に、人からかけられた言葉として紹介されています。よく目にする言葉ではあるんですが、ボクが仕事で少々へこんでいたので、ちょっと頑張ってみるかぁ~と前向きな気持ちになれました。
1回目読んだ時には印象に残らなかったんですが、読む時の心の状態で、引っかかる文章が違ってくる。読書は楽しい♪
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
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UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪