健脚ラボ

トレランと旅と読書などがテーマの不定期ブログ

ハセツネ2021に向けて、"ハセツネ”を知ろう

"近年トレイルランの人気が急上昇し、彼をまったく知らない世代にも「ハセツネ」の名称だけが一人歩きしている感がある。"

日衝動買いした、長谷川恒男の著書「岩壁よ おはよう」@ヤマケイ文庫。その本の巻末解説の一文。この文章にハッとさせられた。

そういや、”ハセツネ”について、よく知らんなぁ~(汗)

張中に新幹線の車内でSNSをチェックしていた時に、冒頭の本の広告を目にした。ハセツネ2021に運よく申し込んだ数日後だったこともあり、偶然とは思えない。

心の中でつぶやいていた。 ”ハセツネが僕を呼んでいる!” 

出張先の帰りに、出先の本屋に立ち寄り、早速ご購入しちゃいました♪ 

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の内容は、名クライマー長谷川恒男の若き無名の日々の回顧録。15歳で山に出会い、29歳でマッターホルンに挑むまでの、自伝的半生記。伝統的な山岳会を飛び出し、クライミング単独登はんのスタイルを確立していく所まで。雪壁登はんのシーンが多いので、クライミング好きには、たまらないでしょう。

残念ながら、ボクはクライミングを全く知らいないので、クライミング用語が多数登場する描写にイメージがわかない。また、高取山、明星山など関東の山々に馴染みがないので、臨場感を味わえないのが悔しい。

しかし、岩壁登はん能力の限界を追求する、長谷川恒男の姿はてんこ盛り。

 ”山は自己表現の場”

 ”アルピニストにとって登山は人生である”

 ”「山との闘い」というより、「自分との闘い」

自己の可能性の限界を拡げようと、あえて困難に立ち向かう姿勢や精神、そんな”ハセツネスピリット”が形成されていく過程を垣間見る一冊です。

”冒険は、(中略)、自らの新たな可能性に挑戦するとき、場所と人とを問わず、展開するもの。まさに、生き抜くことこそ冒険である。”

あとがきにある締めの一文も味わいがある。

 

もでも、本書にトレランのシーンは全くない。ハセツネのコースである奥多摩主脈も出てこない。

なぜ?!

長谷川恒男は、ハセツネのコースになっている奥多摩主脈をホームグラウンドとして、ランニング登山(トレラン)に励んでいたんじゃないのか??

 

んなことを思っていたら、答えはハセツネ大会HPにあった。

”ハセツネとは”と”ハセツネ回想録”のコラムに、大会の趣旨や背景がちゃんと書いてある。問題意識がないので、頭に入ってきていなかった(汗

  • 東京都山岳連盟が、生涯スポーツとして健全なる心身をはぐくむ啓発活動の一環、都岳連行事の活性化として始めた大会。
  • 昼夜にわたることもあるヒマラヤの山頂アタックのトレーニングの一環を想定。
  • 長谷川恒男が東京都山岳連盟に所属していたことから、数々の記録を達成した世界的クライマーである長谷川恒男の偉業を讃え、大会の象徴として長谷川恒男CUPを設けた。
  • 東京都の山を中心に競技を行う前提で、5コースの候補の中から、安全上の競技管理がしやすいことから、五日市を起点とした周回コースに決定。
  • 長谷川恒男氏の命日である10月10日頃にレースを開催している。
  • 第3関門地点にあたる長尾平、青梅の武蔵御獄神社境内地に記念碑がある。 

ハセツネ回想録|ハセツネ(長谷川恒男)カップ 日本山岳耐久レース

長谷川恒男氏がトレランでも活躍していたと、勝手にイメージを作り上げていたのが恥ずかしい(汗  

気の大会に運よく申し込めたことや、今回の本に出合ったことなど、今回はハセツネとのご縁を、強く感じている(単なる思い込み)。だけど、ハセツネ2021年が無事に開催されるか、ヤキモキするなぁ。。。

無事の開催に思いをはせ、ボチボチと練習を継続中する日々です。

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では、また。

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