健脚ラボ

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【読書】100歳ランナーの物語 感動だけじゃない絵本に込められたもう一つのメッセージとは?

図書館でタイトル借りした本。単なる感動本じゃなく、この絵本には作者の強いメッセージが込められていました。そんな作者の想いを多くの人に知ってほしく、今回紹介します。

  • タイトル:100歳ランナーの物語 夢をあきらめなかったファウジャ
  • 原題  :Fauja Singh Keeps Going 
  • 著者  :Simran Jeet Singh 
  • 翻訳  :おおつか のりこ
  • 監修  :金 哲彦
  • 発行年 :2020年12月

体が弱くて、まともに歩くことすらできなかった少年が、あきらめずに体と心を鍛え、自分を信じて、自分の道を走り続け、そして、世界で初めて100歳でフルマラソンを完走を成し遂げる、ノンフィクションの絵本。

主人公は、インド人男性のファウジャ(Fauja Singh)。ファウジャは、シク教の教えにしたがい、けっして髪を切らずに、頭にターバンを巻いている。マラソンレースもターバン姿で走る。

82歳で走り始め、89歳でフルマラソン完走。ファウジャがたてた新しい目標は、「100歳まで生きる」ではなく、「100歳でフルマラソンを完走する!」だった。

こんな、ファウジャの100歳でフルマラソンの挑戦。2011年にカナダのレースで達成されたこの偉業は、ネットで関連記事を検索すると、当時のニュース記事や、YouTube動画のゴールシーンなどが、たくさん出てくる。当時はかなり話題になっていたのが伺えます。

www.youtube.com

そんな中、見つけた作者へのインタビュー記事。この記事で、著者のこの絵本に対する想いを知り、絵本の内容が腑に落ちた。

インタービューの内容を意訳すると、こんな感じ。

「ファウジャと同じシク教徒として育った著者。子供のころから、ターバンを巻いたスーパーヒーローの本、映画、TV番組がないことが寂しかった。そして、2001年に起こったニューヨークテロ9/11の影響で、アメリカに住むシク教徒の人々が、その風貌から、いわれなき迫害を受けている現状を嘆いていた。そんな時にファウジャの偉業に出合い、ターバンを巻いたスーパーヒーローを広め、シク族への先入観や偏見を払拭したいと思うようになる。そして、こんな想いを、まずはこれからの子供たちへ伝える必要があると考え、絵本化に取り組んだ。」

この記事を読んで、絵本の内容、文章、絵が、ボクの中で意味をなした。

主人公がターバンを巻いていること、2003年にニューヨークシティマラソンへファウジャが参戦を決意したこと、まじめに正直に生きるのがシク教徒の教えであると繰り返し伝えていること、そして絵本であること。なんとなく違和感を感じていたことが、すっきり。

字がかけないし、読めない。でも、、、走ることはできる。

100歳ランナーの偉業の凄さにはもちろん感動。だけれども、それだけでなく、作者の隠されたメッセージを知り、あ~なるほど、っと、思わず再読させられた。

著者のインタビュー記事↓↓↓↓

indianexpress.com

本書巻末の注釈に、ギネス世界記録はファウジャに世界最年長マラソンランナーを正式にあたえていない、とある。出生証明書がインドで始まったのがファウジャ58歳の時で、公的な書類として年齢が認められていないからだそうだ。

ギネス世界記録をチェックすると、確かに、世界最年長男女は以下でした。

 男性:98歳のギリシャ人 1976年の記録

 女性:92歳のアメリカ人 2010年の記録

Oldest person to complete a marathon (male) | Guinness World Records

Oldest person to complete a marathon (female) | Guinness World Records

何歳になっても夢に挑む姿はいい。元気がもらえる一冊です。

Today is a chance to do your best. 今日は自分の力を出し切れるかな?

ファウジャの母親のおまじない。

今日も元気に、過ごしましょう♪

 

 ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。

では、また。

 

UTMB2019冒険記の目次

UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪

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