タイムよりも完走重視なランナーのUTMB2019冒険記です。
UTMBってどんなコースなんだろう?
ネットでチェックしてみると、過酷なUTMB体験談がたくさんある。これらの記事を読むたびに、マイナスの想像がどんどん膨らみ、こりゃ無理っす って不安になってませんか?事実ボクも、UTMBに当選してから不安だらけでした。
だけども、UTMBへの参加ポイントを得る程の力量のあるランナーなら、十分完走できるコースと関門設定なんだよ~って、まず初めに伝えたい。
UTMBのコース概要
UTMBコース概要について、UTMB2019のオフィシャルガイドには以下と書かれていました。
UTMB is very tough mountain race because of 7 times passages over 2,000m altitude and difficult weather conditions (night, wind, cold, rain or snow). We needs a very good training, adapted equipment and a real capacity of personal autonomy.
【意訳】UTMBのコースはとってもタフ。だって、2,000m級の山を7回も超えるし、夜間・風・寒暖・雨・雪など気象も過酷。十分な訓練と適切なギアを備え、万全の状態で臨むこと。
コースプロフィール図 標高2000mを赤線で追記
UTMBを走ってみて、コースや関門時間について思うこと
UTMBのコースは、確かに日本で経験できない長いなが~い登りと下りがあって、しかも距離はもちろん100マイル (171 km)。UTMBオフィシャルの説明通り過酷な気象変化への対応も必要。
UTMBに参加してみて、以下のように思っている。
- UTMBのコースは、世界有数のトレッキングコース(1周:7日~12日が目安)。岩場とか鎖場などのテクニカルな区間はなく、至って走りやすい(歩きやすい)。
- UTMBの関門時間は、早歩きを続ければクリアできる設定。下りはジョグ程度、平地は早歩き、登りはたんたんと歩き、で完走でる。但し、前半のU3(Les Contamines)までの関門が厳しいので、スタートからU3まではペースアップが必要な点は注意。
- ひとつひとつの山が大きい。傾斜約15-20%の登り坂が2-3時間続く区間が多々あり、登りへの免疫を高めておかないと心が折れそうになる。登りを強化するトレーニングは重要
- 高地トレーニングは不要。標高約2,500m程度では高山病や空気が薄いと感じることはない。
- 寒暖差対策はしっかり準備。スタート地点シャモニーの標高が約1,000m。日中30℃近くまで気温が上がり、夜間で約15℃。コース最高地点で標高2,500mの山頂だと夜間は約5℃近く。UTMB2019の天候はおおむね快晴で助かったけど、天候が悪いと気温はさらに低いく、それに備えておく必要あり。
- 空気が乾燥している。日本より湿度が低くいので、発汗を感じなくて、水分補給がおろそかになりがちなのは要注意。
- 日陰がない区間が多い。林や森の区間が少なく、特に日中は日差しを遮るものがない区間を通過する。水分、日焼け止めなど対策が必要。(特に、2日目の昼に通過することになる、中間地点クールマイヨール以降)
決して無理なコース設定ではない事を、理解して頂けたでしょうか?
UTMBは決して雲の上のレースではありません。UTMBを目指す人、ぜひ冒険の扉をノックしてみて下さい♪
ご意見・ご要望はお気軽にコメント下さい。
では、また。
UTMB2019冒険記の目次
UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪