健脚ラボ

トレランと旅と読書などがテーマの不定期ブログ

はじめてのハセツネ 第30回ハセツネCupで感じた13のこと

はじめてのハセツネとなった第30回ハセツネCup2022。練習不足に加え、雨と低温の強烈な洗礼を受け、憧れのハセツネ完走は、関門の約1時間前。

ハセツネ情報はネット上にあふれているけれど、体験してみて感じることもイロイロあった。他の方が書かれていることと代わり映えしないが、自分への備忘録として、今回あれこれ残してみました。

1.レース前の調整が難しい

レース開催日は長谷川恒夫さんの命日となる10月10日前後。3か月前から走り込みのつもりで、6月までノンビリとしていたら、7月~9月は最も暑い夏季、走行距離が延びず、体重も減らない。そんな準備不足で臨むと、案の定、体が重くて走れない。レース前の調整が難しかった。

参加者の条件は同じなので、言い訳でしかありませんね。。。。

2.会場アクセスの良さ

地方から参加なので、レース前日は立川駅周辺泊、羽田から約1時間半。当日は、立川から約1時間で会場入り。途中乗り換えの拝島駅で、昼食や補給食などの購入もできた。

羨ましい交通の便だ

3.お祭り感すごい

30回記念大会でもあって、エリート選手の豪華な顔ぶれ、開催セレモニー、司会の六花さん・良子さんが盛り上げるスタート。コース途中にひょっこり石川弘樹さん、望月将悟さん、上田瑠偉さん。チーム獣人のYouTube Live。DocsorcaravanのLive配信。沿道、登り口などでの声援、和太鼓演奏。自然とテンションはあがる。お祭り感が満載。

4.サバイバル感やばい

水・食料の補給がないことの、サバイバル感は恐怖。今年は雨と寒さ対策が加わり、経験したことのない不安が、開催日が近づくにつれ、徐々に高まる。そして、YouTubeなどの対策動画をみるたびに、不安はさらに増す。リタイア時の防寒着とか汗ふきとか、心配で荷物がドンドン嵩んでしまった。

5.やっぱり荷物が重い

水分量は悩んだけど水3.5L+スポドリ0.3L。当日は気温が低いものの、湿度が高く、給水地点の第二関門まで約3L消費。これで気温が高かったら、、、水分は悩ましい。

食料は、ジェル12個、赤飯おにぎり2個、カロリーメイト、羊羹4個、SOYJOY4本、ベビースターラーメン4袋、トレイルミックスなどの菓子少々。

UTMBの時以上に荷物は重い。

6.関門はエイドじゃない

関門では、ベンチや平地に座るのみ。レースのコンセプトから当たり前だけど、今までの手厚いエイドに慣れているのでちょい寂しい。真夜中に明かりがあるのだけでも幸いか。

想像力が足りなかったのは、雨の中、雨やどりをする場所があまりないこと。荷物の出し入れ時に、中の荷物が濡れる。荷物のパッキング、整理は大事と痛感。

7.やっぱりコースは修行

コース高低図で想像している以上に小刻みなアップダウンが多い。事前に聞いていた通り、展望がなく、夜が長い。今年は雨だったこともあり、記憶にあるのは足元の泥ばかり。

そしてホントに階段が多い。トレイルがあまりにドロドロで、途中からこの階段がありがたかったけどね。

大ボスの三頭山へ向かう登りには、シビレた。

8.名物の渋滞

途中の今熊神社まで、名物の渋滞もしっかり堪能。今年は雨でトレイルのズルズルで渋滞に拍車。月夜見まで断続的に渋滞があった。

片側が崖の区間が多く、道幅の狭いシングルトラックが続く。夜間通過は少々怖い。

9.名物のガス

序盤から雨だったこともあり、名物のガスったトレイルに遭遇。対策としてヘッデンに黄色シールを貼るのが有効らしい。知り合いは ”獣人フィルタ” がおススメだとか。

数メートル先が見えないとか話を聞くけど、今回普通のライトで凌げるレベル。セロテープ+黄色の油性マジックは、光が暗くなりすぎて不発。もうちょい研究が必要。

10.気温差大きい

暑い時間帯の13時スタート、夜間はだいたい1000m近傍で、真夜中に標高約1500m付近を通過。冷え込んだ今年、メリノウールの防寒着で凌ぐ。レインの下も着用。ウエアリングにも注意が必要だ。今回初めてレインの下をレースで着用。

11.中高年男性率高

参加者の年齢層は10歳台~80歳台までと幅広い。40・50歳台が約8割。60歳以上は約1割。男女比:88%:12%  中高年男性の割合多し。ボクもその中の一人ですが。。

12.鉄人の称号

ゼッケンの色がグリーンの選手は、ハセツネを10回以上完走した鉄人の称号、アドベンチャーグリーン。一目置かれる存在。ハセツネを走ってみて、その価値がよく解った。

13.運営の安定感 

誘導スタッフの配置、誘導ライト、関門・フィニッシュの対応、運営およびボランティアの方々にはホント感謝です。

三頭山の避難小屋、深夜1時頃にどんよりと佇むランナー達に向けて、「今出れば、まだ月夜見に間に合います。頑張ればその次も」とスタッフの激。おかげで、気力を持ち直すことができた。

 

参加賞のマグカップは、Made in USAのDINEX製 

ただでさえタフな71.5kmのコース設定に加え、当日は雨天でピーナッツバターと化したズルズルのトレイル。スタート前は完走16時間ぐらいかなぁ~、なんて思っていたけど、そんな甘い気持ちは吹き飛び、24時間の関門に追われるツライ展開でちた。。。。

終わってみれば、満足感は高く、また参加したくなっている。

歴史もあり、完走の価値の認知度が高いからか、SNSでの反響はいつもより高い。

個人的には不本意なタイムので、再チャレンジをしてみたい。

 

UTMB2019冒険記の目次

UTMBを目指す市民ランナーの為の記事。レースの様子、シャモニへの行き方、宿泊、必要費用などについて、2019年参戦したことを書いています。興味あれば覗いてみて下さい♪

www.kenkensblog.info